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​インバータ・キットのプログラミング

 本項では、CQブラシレス・モータ製作キットに共通する、インバータ・キットへプログラミング方法について説明します。(ソースコードを閲覧するには、キット同封の資料が必要となります)

本項の対象となるキット

●ブラシレス・モータ&インバータ・キット2H ハイグレード・セット
●ブラシレス・モータ&インバータ・キット2H エコノミー・セット

●CQブラシレス・モータ製作キット 部品セット1

●インバータ2(ハイグレード)

​●インバータ2(エコノミー)

1. 開発環境の準備

 以下のリンクから、arm Keil Studioへアカウントを登録してください。ログイン画面では、「Classic」「CMSIS」のラジオボタンがありますが、「Classic」のままとします。

(Mbedオンライン・コンパイラのサポートは2022年12月に終了しています。ここで利用するarm Keil Studio Cloudはその後継ソフトとなります。Mbedオンライン・コンパイラのアカウントがある場合は継続して利用できます)

1-14-280x320.png

2. ソースコードのダウンロード

 以下のリンクから、インバータ・キットのソースコードをダウンロードしてください。

​(パスワードは 「インバータ・キット2_矩形波ソフト編」のp.2を参照してください)

スクリーンショット 2025-10-14 101628.png

3. プロジェクトの作成~ビルド

●新規プロジェクトの作成

 keil Studioにログインできたら「+New project」から新規プロジェクトの設定をします。 

 「Example Project」欄は「mbed2-example-blinky」を選択し、適当なプロジェクト名を入力してください。

 最後に「Add project」ボタンをクリックすればプロジェクトが作成されます。

(チェックボックスは変更不要です)

2-16-1536x977.png

●ターゲット・ボードの選択

「Build target」の欄から

ターゲット・ボードとして

"NUCLEO-F302R8"

​を選択します。

4-14-1536x826.png

​●ソースコードの貼り付け

 プロジェクトのmain.cppをダブルクリックで開き、デフォルトで入っているソースコードを削除します。

 "2. ソースコードのダウンロード"で取得したzipファイルを展開し、中に入っているmain.cppファイルをメモ帳などのソフト(テキスト・エディタ)で開きます。

 中のコードをコピーし、Keil Studioのデフォルトのコードがあった場所にペーストしてください。

​(マウスからの操作では貼り付けを選択できないので、キーボードで[Ctrl+V]を押して貼り付けます)

5-7.png

●mbed.bldを書き換える

 main.cpp同様、プロジェクト内にあるmbed.bldをダブルクリックで開きます。

 

 ファイルの末尾(最後の/から後ろのみ)の内容を

 176b8275d35d

から

 65be27845400
へ書き換えます。

8-4.png

​最終的なmbed.bldの内容は以下の通りです

https://os.mbed.com/users/mbed_official/code/mbed/builds/65be27845400

​●ソースコードのビルド

 ハンマーのアイコンをクリックしてソースコードをビルドします。

 ダウンロード先のフォルダを指定するウィンドウが開くので、保存先を指定します。

​ これで、ビルドされたファームウェアがPC上に保存されます。

6-6.png

4. マイコン・ボードの電源設定

 ブラシレス・モータ&インバータ・キット2に付属するマイコン・ボードのSTM32F302R8(STマイクロエレクトロニクス)には複数のジャンパ・ピンがあります。このうち、JP5ピンは電源選択用のピンとなっています。

①USB経由で給電する場合

 JP5ピンのジャンパをU5V側に接続すると、USB(USB mini)から給電を行えるようになります。

②外部電源を用いる場合

 電池等の外部電源を用いる場合は、JP5ピンのジャンパをE5V側に接続してください。

 本項の説明ではソースコードを書き込むため、①のUSB給電となります。

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5. プログラムの書き込み

 書き込みはPCとマイコン・ボードを接続してドラッグ&ドロップを行うだけです。

 マイコン・ボードをUSBケーブルを使ってPCに接続すると、マイコン・ボードが新しいドライブとして認識されます。

​ このドライブに"3. プロジェクトの作成~ビルド"でダウンロードしたファイル(.bin)をドラッグ&ドロップしてください。

(ドラッグ&ドロップしたファイルは書き込みが終わると、見えなくなります)

 マイコン・ボードのLED(LD1)が緑色になったことを確認し、PCから取り外してください。

​ うまくいかない場合はこちらの内容もチェックしてみてください。

画像1.png
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